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【クラウド系テスト案件に注意!】テストと称した安単価トライアルが多発している

・フリーランスのトラブル&未払い
この記事はこんな人におすすめ
  • 駆け出しのWebライター
  • クラウド系に登録しているWebライター
  • 報酬や安価なテスト案件に疑問を持っている人

クラウド系のワーカーに登録していて「高単価」条件を提示した案件に応募すると、安単価のトライアル記事を執筆させられる事案が増えています。その後、掲載された回数などを条件に徐々に単価を上げていくという方針です。

中には記事数を増やしたいために原稿の内容は問題視せず、KW数が足りていればOK。その分たくさん記事を書いたライターが「良質ライター=単価アップ」というクライアントもあります。

仕事がなくて困っていた時期があり登録しましたが、このようなクライアントと仕事をする意味を見出せず、クラウドソーシングからは距離を置いていました。

今回は、私が実際に応対したクライアントの事例で紹介したいと思います。

登録しているクラウド系ソーシングサイトのひとつから、Webライター募集でスカウトのお知らせがありました。

案件は「転職サイト」。最大文字単価10円と記載がありました。クラウドソーシング界で単価10円と記載される案件は、非常にめずらしいことです。

Webライター側から高単価の案件を得るのはとても難しいので、少し興味を持ってアクセスしてみました。

まずは、スカウト欄に経歴と「1000文字の転職に関するポートフォリオ」を添付して送信。

その後、クライアントからぜひ案件に応募してほしいと返信がありました。それから、先方から提示してきた条件です。

ご提示いただきましたポートフォリオを拝見いたしました。ぜひトライアル記事をご執筆いただきたく存じます。ご執筆いただく記事の概要は以下の通りです。

  • メインターゲット:転職を考えている人・転職活動中の人・転職に対して前向きな人
  • 執筆に際してのNG:退職や転職にマイナスイメージを抱かせる記載・企業様の批判と捉えられる記載
  • 文字数:4,000文字以上(URLやタイトルを除く)
  • トンマナ等:ですます調・知的でシンプルな文体・「!」などは使用しない
  • 納期:タイトル・ルールご説明から3日後の14時

執筆ルールは別途お伝えいたします。上記は概要としてお考えいただけますと幸いです。なお3日間のご執筆期間については変更できません。ご了承ください。

ポートフォリオを合格したにも関わらず、またトライアルなのかとも思いました。しかし、その報酬を見て驚きました。

  • お試し執筆:1記事 1,000円(税込)
  • 採用後執筆:実力により変動

トライアル記事4000文字を書いて、文字単価0.25円。

この条件、みなさんOKしますか?

私は、ちょっと安単価過ぎて疑問に感じました。過去にテスト案件を300円で引き受け、2000文字の原稿を執筆したことがあります。その際、原稿に不備はなく高評価でした。

しかし、選考の結果「今回は見送り」という案件がありました。そのときは「仕方ない」と納得したのですが、その後テスト記事がWebにアップされていたことがあります。

ポンタ
ポンタ

報酬300円って、おやつ代じゃん!

YUI
YUI

本当だよ…。300円でテスト記事を買い取られたってことだよね。このクライアントは、もう登録先からいなくなってたし。泣き寝入りするしかなかったわ…。

YUI
YUI

アルバイトの時給より低単価な報酬を当たり前に記載してる。これが在宅ワーカーや副業をターゲットにした恐ろしい実態です。

YUI
YUI

テスト案件とはいえ、リサーチにかかる時間・写真を選ぶ手間など・CMS入稿には負担も多いのよ。かかった時給を払うべき。クラウド系には良識に欠けるクライアントが多いので、今は、ずっと契約しているところ以外は受注しないようにしてます。だってこれ普通の企業がやれば、下請法違反だもの。

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このような経験もあったことから契約同意の前に、

契約の前に確認させていただきたいのですが、テストで執筆した原稿は私の著作物ということでサイトに掲載されたりしないでしょうか。以前、テストライティングで執筆した記事をそのまま掲載されたことがありまして。お手数ですが、ご確認させていただければと思いました。よろしくお願い致します。(一部割愛)

上記の確認メッセージを送りました。すると、クライアントからはこのような回答がありました。

テストライティングで執筆して頂いた記事の内容に問題がなければ、こちらで訂正や追加を行い、掲載に向けて仕上げます。そのため、そのまま掲載することはありませんし、記事に問題があれば消去します。お分かり頂けたでしょうか。宜しくお願いします。

「合格」だった場合はそのまま掲載されますが、「不合格」だった記事も書き直してアップするという意味に受け取れました。

最大10円と高単価をうたって、先方から出されたお題でライターが記事を執筆する。その先の原稿の先の扱われ方が、明確に提示されていないことが気になります。

この理屈ならば多くWebライターが執筆すれば、安価で大量の良質記事をゲットできるわけです。それを勝手にリライトして、サイトにアップしてしまうのです。

理由としては「記事の質が悪くて不合格だったから買い取った」というのが、先方の名分なのでしょう。

安易にリライトを提示するクライアントにネットリテラシーの欠如を感じたため、次のように返信しました。

訂正や追加を行い、掲載に向けて仕上げます。→それは違反とされている記事のコピペ変換ではありませんか? 訂正や追加とは書き方で、記事を勝手にリライトするということです。テストとはいえ4000文字以上執筆する案件で、それが1000円。さらにリライトされるという記事は執筆できません。これは悪質なテスト方法だと思います。申し訳ありませんが、この案件は辞退致します。

すると、このような回答でした。

説明が足らず誤解させてしまい申し訳ありませんでした。テストライティング後の流れは2つあります。

  • 1つめは、合格だった場合合格だった場合は、その記事を使用して次の研修段階に移って頂き、記事をご自身でアップロードして頂きます。
  • 2つめは、不合格だった場合→不合格だった場合は、記事をお試し記事価格で買い取らせて頂きます。

お試し価格、これが記事の買取価格1000円を意味しているようです。また、合格だった場合も次の研修段階とのことで報酬の提示がありません

これは、次も研修段階で0.5円という可能性も多いに考えられます。

さらに能力に見合った報酬と明記がありますが、この能力について明確に提示される保証はありません。

また、こちらのクライアントは、

  • 会社概要がまったく記載されていない
  • 評価実績0件
  • プロジェクト達成率0%

ということで、新規の方のようでした。やはりこの案件に関しては納得できず、トライアルは辞退しました。

原稿執筆には、最低でも1日。リライトなどを含めて1日半はかかります。その記事をアルバイトの時給よりも安価な報酬でまかなおうとするのは、いかがなものでしょうか。

例え記事の質が悪くても、先方がリライトして掲載するための「買取価格」としては安すぎるのではないでしょうか。

これらは、テストと称して安価で記事を執筆させる詐欺罪に当たるのではないかと思っています。調べていると、さらにもっとひどい7500文字の記事の報酬700円という記事を見つけました。

原稿を受注すべきか困っている方、理不尽に感じている方は参考にしてみてください。

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  • 掲載されるURLが記載されてない
  • 会社概要がない
  • 個人案件と思われる

のようなクライアントがはっきりしない場合は、テスト案件を断る勇気を持ちましょう。

今回はWebライターとして活動して1年半、ずっと疑問に思っていたことを記事にしました。

例えば、執筆した記事がこの先30万PVを超えたとしても、単価0.5円の2000円の原稿料ということなのです。ライターには1ミリも追加報酬など払われません。

このような高単価をうたったスカウト・応募からの安単価トライアル記事には、十分気をつけて活動していただきたいと思います。

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