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ライターとして知っておきたい「薬機法」のこと

●ライター情報
この記事はこんな人におすすめ
  • 薬機法が何かを知りたいという人
  • 表現方法を知りたい人
  • ライターとして最低限の薬機法の知識がわかる

薬機法って知っていますか? 

2014年に改正され名称が薬事法から薬機法に変更になりました。

ライターとして記事を書く際に「薬機法に触れないように書く」ことは大前提です。

では、「薬機法とは何なのか?」「注意すべきポイント」について説明します。

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薬機法とは

薬機法

『医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』を略した通称のことです。法的に説明するととても難しいのでざっくり言い換えると、薬機法ではない商品を飲んだり・使ったりすることで効能・効果などが得られるという誇大表現を防ぐためにある法律です

”(誇大広告等)
第六十六条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
2.医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。
3.何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。”

上記は薬機法第66条の抜粋ですが、簡単に説明すると

・うその情報を広告に使ってはいけない。
・効果や効能などについて大げさな表現をしてはいけない。
・堕胎の暗示やわいせつと見なされる文・画像などは使用してはいけない。

薬機法に分類される「医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器など」は使用することで効能・効果が認められるものです。

そのため、頭痛薬は薬の効能として「頭の痛みをやわらげる」と明記することができます。

しかし、それ以外の薬機法に定められていない商品はげさな表現や不適切な表記で「効果がある」ように思わせてしまったするような表現を禁じたりしているのが「薬機法」です。

私が編集部にいたころの話を四コマにしてみました。初アイビスを使って製作したものですので、イラストうんぬんはご愛敬を。

私が若かりしころに体験した薬機法のこと。無知で恥をさらしてしまいました。
中では薬事法と書いてしまっている箇所がありますが、薬事法から薬機法に改正されました。

薬機法や景表法でチェックを受けると措置命令や罰金を課せられることもあります。

YUI
YUI

「むくみが治る」「改善する」「マッサージやサプリを飲めば翌日むくみが解消する」というような、これをやっていければ完治する!という表現はNGなのです。

YUI
YUI

知らなかったとはいえ、かなり勉強されられたわ~(遠い目)

「広告審査が通らなくて困っている」「広告で薬機法のライティングをしたいけど、表現の仕方がわからない」という人は、薬機法ドットコムという専門機関でチェックしてもらうこともできます。

くわしくはこちらの記事を!

薬機法の種類

では、まず薬機法ってなんなのかというところからはじめます。薬機法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器など、それを使用することで効果・効能が期待できる製品のものをいいます。

頭の痛みに頭痛薬が効果的であるように、使うことで効果が実感できるもの対象です。

逆に薬機法ではないものは、医薬品のように効能や効果があるとはいえません。例えば、サプリメントを飲んで「血圧が下がる」「痩せる」という表現はNGなのです。

このようにライターが記事を書くときにも薬機法に触れないように書かなければいけません。主に気をつけたいのが「化粧品」や「サプリメント・健康」に関するページです。

化粧品は薬機法に含まれるので、薬機法に違反しないような表記をしなければいけません。

雑誌掲載ではメーカーでも校正でも表現をチェックして、表記していい言葉・NGワードにリーガルチェックが入りますが、Webではライター自身が表現を気をつけて書かなければいけません。 

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ライターとして知っておきたい「薬機法」のNGワード

薬機法に引っかからないように書くといっても、実際にどんな表現がNGでどのように表現すればいいかわかりませんよね。

雑誌やWebページは広告ほど厳しくはありませんが、例えば誰かの口コミなどで注意を受けることもあります。そこで、ここからは実践としてOKな表現方法やNGな表現方法を紹介します。

YUI
YUI

下の表は、私が言葉の表記で気をつけている一例です。年々厳しくなっているなぁ~という気もします。コスメ系が多いです。

ポンタ
ポンタ

これを使わずにどうやって書けばいいの?

YUI
YUI

アンチョコに頼ってしまうと通り一遍な言葉ばかり並んでしまうので、どう表現するかどう表現すればNGにならないかは、ライターさんが考えて書きましょう。

ポンタ
ポンタ

えええ…。ラ、ラジャー!

とくに特定部位が改善されるような表現はNGなので、言い切らないようにする・ソフトに言い換えるなど、ほかの人のライティングをみて吸収するのが一番の近道です。

化粧品

薬用化粧品

化粧品は『一般化粧品』と『薬用化粧品』があります。とくに気をつけたいのが薬用化粧品。薬用化粧品は薬効がある化粧品なのでそれをうたうことは問題ありません。

しかし「絶対に」「史上最強の」のような誇張表現やまた「ニキビが治る」「ニキビ跡も残らない」「シミが消える」というような完全治癒を思わせる表現も誇張表現なのでNGです。

  • ニキビが治る・シミが消える・○○史上最強の~などの誇張表現
  • 医師が推奨するなどの推薦コメントはNG

一般化粧品

化粧品は、保湿・清浄・美白などを目的として作られています。

化粧品の表現方法は薬機法に則る必要があります。最近では「無添加」と表記することで、肌へ安全のようなイメージを与えてしまうので、使用しないことサイトも増えています。

  • 安全・安心とうたうこと
  • 無添加・低刺激とうたう商品はたくさんありますが表記に留意

特定機能食品・栄養機能食品・機能性表示食品

健康機能食品に分類される「サプリメント」「栄養補助食品」「栄養強化食品」「健康飲料」などは、トクホや機能性表示食品だからといって、医薬品・医薬部外品のような効果があると誇張してはいけません。

例えば、これを飲み続けることで「増毛する」「痩せる」「膝の痛みがなくなる」など、特定の部位に効果があることを表現することで、ユーザーが間違った認識をしてしまうからです。

・~に効果がある・効くといった表現
・~を促進・~を増進・~を改善などの表現
・~を予防・~にかかりにくくなるなど予防をうたう表現
・~に有効とされる○○(成分名)を配合など、病状などの改善を暗示させるような表現
・1日に○錠服用など、用法や容量に触れる表現(医薬品ではないため)

上記のように成分の効果・効能を示した場合はNGです。また、使用量や服用回数まで記載すると、まるで医薬品のように見えてしまうのでこれもしてはいけません。

体の疲れや不調がやわらぐような雑貨類

食べ物以外にも疲れをやわらげたり、目の疲れ、足のむくみをやわらげるような商品はたくさんあります。例えば、着圧ソックスのような食べ物ではない雑貨はどうでしょうか?

普通の着圧ソックスでは「むくみ」や「疲れ」が「改善される」などの言葉の使用はNGです。「翌朝、足がスッキリ!」くらいはOK。

実際に着圧効果あるくつ下であれば「足の筋肉にアプローチ」「足をケア」など着圧効果で得られる表現はOK。

着圧ソックスを履くことで、「足の筋肉の疲れやだるさを解消」→「解消」という言葉は使用できません。しかし、商品が「血行促進」「むくみ」「疲れ」の効能がある医療機器商品であれば問題はありません。

また、指圧代用器のようなイボイボのついたサンダルは、実際にイボイボで足裏を指圧するので「血行促進」「筋肉のこりをほぐす」という表現ができます。

  • 足の筋肉の疲れをとる
  • むくみが取れる・むくみが改善される
  • 足のだるさが解消される

薬機法表現対策ツールを使う

Webでは薬機法の規制は厳しくありませんが、少しずつ認知されはじめているのではないでしょうか。SNSの過度な広告は、以前よりも少なくなっていると思います。

クラウドソーシングの案件をみていると、リーガルチェックのない運営者が多いです。書いていてこれがOK or NGなのか不安に思う人は「薬事表現チェックツール」を使うと便利です。

作成したテキストをツールにかけると、NG表現・グレー表現・安心表現をピックアップしてくれます。

広告審査ではないので、厳守するほどではありませんが「この言葉も過剰表現なんだ!」だと気づかされることもあるので、薬機法をさけたいライターにおすすめです。

薬機法のライティングをマスターすることで、薬事法に特化した記事をかけるライターとして大きく宣伝することもできます。

薬機法や景表法は毎年表現への規制が変わり、年々厳しくなっています。今まで通過していた審査もこれから通用するとは限らないので、日々勉強することも必要になってきます。

薬機法表現対策ツールはこちら!
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「薬機法」とあわせて知っておきたいのが「景表法」です。「良さそうな商品」「お得だわ」とユーザーを誤認させるような広告に指導が入ります。くわしくはこちらの記事にまとめているので参考にしてください。

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ライターとして知っておきたい薬機法のまとめ

ライターとして最低限知っておきたい薬機法についてまとめました。世の中には、さまざまな悩みを軽減する商品が出回っています。すべての商品に効能・効果があると断言して書き起こすためには、書き手も相当勉強しなければいけません。

間違った表現はもちろんさけたいですが、過度な表現にならないように適切な言葉で伝えるようなライターを目指したいですね。

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