- ライターとして活動していきたい
- ライターの活躍の場がわからない
- ライターのキャリアパスを知りたい
ライターを求めている企業とは?
ライターが活動している企業を調べてみると、主に3つあります。出版社・Web会社・ゲーム会社が代表的なものです。では、これらの業界でライターがどのように働いているのでしょうか。具体的に説明していきます。
出版社でのライターの働き方
出版社は、フロアごと「雑誌」「書籍」など部門ごとに編集部が分かれており、各部署でそれぞれ本を発行しています。本を制作するには著者に執筆依頼をしたり、コラムニストに原稿を依頼します。ではライターはどこで活動するのでしょうか?
多くのライターは、編集者の持つ本やページを担当します。書籍の場合は、ひとりの編集者が年間に発行する書籍数が決まっていて、企画に合わせて著者や取材ライターを起用します。
雑誌の場合は、「新作の食べ物を紹介する」ページがあればフードライターに依頼して、取材&撮影をして記事を作ります。
「今季最新の新色コスメ!」というぺージであれば、化粧品会社の広報に掲載依頼をし、記事のベースを作り、それに合わせて商品をリースして、撮影&記事を書くという場合もあります。
編集者はひとりで全部のページをこなすことができないため、コンテンツディレクターとしてライターを起用し、企画意図に合わせてライターが記事を書いたり、取材して記事を書くいうのが概ねライターの仕事です。編集者は企画に合わせて、ライターに依頼します。
書籍の場合、著名人にインタビューをして記事を執筆するゴーストライターもいます。このように、出版社でのライターの仕事はあくまで編集者の延長線上がほとんど。
記事に関しては、SEOライターのようにコピぺツールチェックのみでOKという簡単なものではありません。担当編集者の文字チェックが入り、その後編集長のチェックが入り、校正者の文字チェック、インタビュアーのチェックなどページ構成に関わった全ての協力を経て、雑誌や書籍を作り上げていくのがミッションです。
ライターひとりで作り上げるのは記事の部分だけ。アポイントを取ったり、企画書を作ったりと記事以外にもやることはたくさんあります。
「納期までに確実に書ける」こと「きちんとした文章を書ける」ことは、大前提です。
Web会社でのライターの働き方
今ではWebサイトを持っていない企業はありません。作ったまま放置されているブログサイトとは違って、企業サイトは日々更新してPVを獲得していくことが必要です。これら記事を更新するためのライターが不可欠になります。
企業などのホームページ内にもコンテンツページを作っている企業は多く、外注の制作会社に委託する場合がほとんどです。その場合は、コンテンツを執筆するライターの存在は欠かせません。
制作会社がどこでライターを募集しているかというと、近年注目のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」や「クラウドワークス」などです。
記事の内容は正確性もかなり重要視されますが、Webの場合はそれにプラスしてアクセス数やPV(ページビュー)といった数値をいかに伸ばすかが大切になってきます。Webライターには、検索ワードやSEOを意識した執筆が求められます。
SEOの知識がない初心者でも簡単に執筆できるように、大まかな「タイトル」「大見出し」が決まっているコンテンツもあります。その場合は、文字の単価が非常に安価で文字を書くというよりも写真を選別する作業、文字を選別する作業に徹するような記事作りも少なくはありません。
ゲーム会社でのライターの働き方
ゲームライターと言ってもこの場合は、スマホアプリのシナリオライターを指しています。最近では、乙女ゲームが爆発的人気で「恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~」などは、ゲームアプリからアニメ化にまでなりました。
ゲームの時代背景やキャラクター設定、キャラクターのイベントがどのように進んで、結果エンディングはどうなるのか、といったストーリーを考えるのが、ゲーム会社のシナリオライターの仕事です。
小説を書くのが好き、ゲームが好きという人は向いているかもしれません。ストーリーだけでなく構成軸もライターか考える場合もあるので、ゲームをやったことがない・興味がいない人は難しいかもしれません。
もちろん、ゲームプランナーやディレクターと打ち合わせながらストーリーを進めることが大前提です。作業は大変ですが、出来上がった時の喜びは大きいですね。
ライターの収入の目安
ライターというと稼ぐイメージですか? それとも貧乏なイメージですか? ライターにクリーンな印象を持っている人は、出版社関連のライターはあまり向いてないかもしれません。
実際、私が編集をしたいた時代も徹夜や書き直しは当たり前でしたし、校了日はピリピリしていて編集長の赤字チェックが終わるまでは眠れません。
駆け出しのライターは、「こんなハードなのに報酬これだけ?」と思うかもしれません。最初は1本の原稿に赤字が入って、修正するだけで四苦八苦です。
こちらの記事で、出版社・Web・ゲーム関連のライターになった場合のおよそのギャランティを調べてみました。まずは、どのくらいの収入が得られるのか参考にしてみてください。
ライターからのキャリアパスを考えて見よう
ライターからのキャリアパスは、どのようなものがあるでしょうか。
フリーランスになる場合でも、ライター(記事を書くだけ)と編集者兼任のライターがあります。書くことを認められるとコラムコーナーを持つなど、ライターの仕事の割合が増えていく人もいます。
Web系のライターは、ディレクターやコンテンツを作る側になる人もいます。また、ゲーム会社でのライターもゲームを構成するプランナーやディレクターになり、企画側になるケースもあります。
会社に雇用されているライターからフリーランスになる場合は、コンスタントに仕事を受託できることが絶対条件です。経験を積んで信頼を得れば、直接仕事を頼まれるようになるでしょう。
ライターをしながら小説家を目指したい
ライターの中では一定数「作家・小説家になりたい」という人も少なくありません。作家として稼ぎ続けるには書籍化だけでなく、「定期的に作品を掲載する」「コラムを書く」など、書く媒体を見つけなければいけません。
最近では、小説もハードルがうんと低くなって、Web上に投稿できるプラットフォームもできました。また、ブログが話題になって書籍化される例も出てきました。書き続けることである程度、読者が定着して売れ行きが見込めれば書籍化・電子書籍化も夢ではありません。
フリーライターとして独立する
フリーライターになるためには特別な資格は必要ありません。「いつでも」「誰でも」なることができます。「私はライターです」と名乗れば、その瞬間からフリーライターです。
クラウドソーシングにライターとして登録している人が大勢います。しかし、実際クラウドワーカー系のライターは単価が安いので、初心者であったり、副業としてクラウドソーシングでライターをしている方が多いのが現状です。
さらに、クラウドワーカーの仕事では添削がほとんどありません。記事の内容ではなくSEO対策されたキーワード数が大事であったり、記事内容に重きを置かれていない仕事も多く見受けられます。
Webライターとして生活していくためには、Web企業と直接契約するか専属ライターとして活動するのがおすすめです。
ライターに転職したい人向け【成功の3つのポイント】
今の会社をやめてライターに転職したいという人が、確実にライターへの道を歩むためのポイントを説明します。実務未経験者であることを前提とします。
自分の考えを持つこと・情報収集すること・偏った知識を持たないこと
ライターが執筆するテーマは、企画によって変わります。組織の紹介・サービスの説明・インタビュー・体験レポートを執筆することになったり、金融トレーディング・仮想通貨などの記事を求められることもあります。
ネット記事は監修がついていない信憑性がない記事も多く、場合よっては薬機法などに違反している文言が使われていたりするので、これらの情報を知識としてライティングすると大問題に発展することもあります。
ライターが知識を得るにあたって、信憑性の高い情報を得るためには書籍や雑誌からの情報、監修者への取材が不可欠になります。書くためには、幅広い分野の知識・関心が求められるのです。ライターという職業は知りたいと思っている読者のために、記事を書くことが求められています。
企業からの求人は転職求人サイトに登録しておくのが一番
在宅ライターを希望している場合は、クラウドソーシング系のライターか自分でクライアントを見つけて執筆するか、ブログを運営してPVの高いサイトを作り運営する方法があります。
初心者さんは求人情報をこまめにチェックしましょう。出版関係、ゲーム関連、Web関連の求人がみつかります。
出版社・ゲーム会社・Web制作会社などに転職したいなら求人サイトに登録をおすすめします。
好きなものに対しては、どこまでも固執する。表面的な好きではなくコアな部分まで追求する
自分の「好き」な分野をとことん掘り下げて、その分野では誰にも負けないくらいの情報量と知識を得ましょう。それを発信し続けることで「専属ライター」の道が開けることもあります。「愛のある記事」を書くことで、読者に響かせることができます。
サイトをウロウロして見て見つけたのが例えば、アッパー系フード雑誌『東京カレンダー』の編集者募集。
こちらは新R25のコラムニスト募集!ちょっと探してみるだけで、いろんなところに求人募集があるのでチャンスを逃さないで!
ライターとして独立するまとめ
近年ではクラウドワークスやココナラ、ランサーズといったクラウドソーシング系サービスが増えてきたため、ライターのハードルがぐんと低くなりました。未経験者がライターに挑戦するいい機会です。
ただし、クラウドワーカー系ライターが実際、出版社のライターで通用するかといえば、経験値としてはかなり低いでしょう。
実際にライターとしてクライアントから仕事を請けた場合、納品した記事に修正が入ったり、厳しい評価を受けることも覚悟してください。
努力と根性といえばひと昔前の言葉のようですが、実際に本が出来上がるためには、ライターは何度も推敲を重ねて書き直すことはよくあります。将来的に独立してライターとして活躍するために、十分な経験を積むのが一番の近道です。
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